近未来の乗り物!時速500キロ越えのリニア見学センター

近未来の乗り物!時速500キロ越えのリニア見学センター

近未来の乗り物リニアモーターカー。時速は500キロをゆうに超え、東京・大阪間を約1時間で行き来できる次世代の乗り物です。

そんなリニアモーターカーを今回は取材してきました。

実際にどんな仕組みで動いているのか、また実際に走っている様子も見れる観光スポットになっていますのでぜひこの記事を参考にしてください。

どきどきリニア館

では館内に入っていきましょう!

※新型コロナウィルス感染防止対策のため入り口で検温や簡単な健康チェックシートに記入する必要があります。

館内の様子

2階から撮影したリニア

館内の入るまずは、写真のようなリニアが迎えてくれます。

正面から写真撮影をすることも可能で、大きさに圧倒されます。

ちなみにこちらのリニアモーターカーですが、展示のために作成されたものではなく、実際に走行テストで走っていた実機を展示してあります。

しかもなんと乗車席に入ることも出ます!!!

動画を取ってみましたのでご覧ください。

このように車両内部の様子がうかがい知れます。

車両の中にはリニアに関するQ&Aがありましたので簡単にこちらでまとめてみました。

リニア内部のQ&A

Q:リニアの座席は片側にしかないの?

A:実際には両側に2席ずつありますが展示されているものは片側のみとなっています。

Q:この車両はレプリカ?

A:山梨リニア実験線で実際に14年間走行実験を行った本物の車両です。

Q:新幹線と比べてリニアは重いの?

A:リニアのほうが軽いです!

〇新幹線・・・約45トン(1両)

〇リニア・・・約25トン(1両)

Q:車内の照明や空調の電気はどこからとっているの?

A:地上側のループコイルと車体側の集電システムとの間で起こる「電磁誘導」を使い、非接触で電気を送る「誘導集電装置」を使用しています。

Q:リニアに運転士はいるの?

A:列車の走行を地上からコントロールする自動運転システムを採用しているため運転士は必要ありません!

お客様サービスや緊急対応のために乗務員は複数乗車の予定だそうです。

Q:リニアは走行時に何両編成になる予定?

A:1編成の最大車両数は16両の予定です!

Q:何人くらい乗れる?

A:最大乗車人数は約1000人の予定です!(新幹線は約1300人)

Q:1時間当たりの最大列車本数は?

A:片道、1時間あたり10本を予定しています!

Q:リニア車両に荷棚収納はある?

A:上部の写真には荷棚収納はありませんが、実際に走行する車両には新幹線と同様に収納スペースが確保されています。

Q:リニアは停電したらどうなるの?

A:停電時でも浮上走行を続けながら減速し、自動的に車輪走行に移行し安全に停車します。

Q:地震の時はどうなるの?

A:車両は側壁で囲まれているので脱線しない構造です。早期地震警報システムにより、減速・停止します。

館内のその他の展示物

壁面にはリニアの歴史も掲載

館内にはリニアの歴史や小型の模型も展示しており、歴史を感じさせる内装になっております。

年表には実走に至るまでの歴史が記してあり科学の進歩を感じさせます。

小型模型も相まって創意工夫を見ることができるのでこの機に1度じっくりみてみてはいかがでしょうか?

実走するリニアを見ることができる!

リニア通過時にのみ入ることのできるテラス

こちらでは実際にリニアが線路上を走っている姿を見ることもできます!

山梨県立リニア見学センターの前を通過する際に館内アナウンスが流れ、お知らせしてくれるので見逃す心配もなく安心ですね。

実験走行中のリニアの位置情報や速度を表示するモニター

こちらのモニターは館内のリニア展望スポットの前にあり、アナウンスだけでなく実際の位置まで把握できるので大変便利です。

1階でも見ることはできますが、おすすめは2階3階のテラスで見るのがおすすめです。

通り過ぎる際の爆音や風が実際に体験できるので速度を体感できます。

時速500キロを間近で体験する機会はそうそうないのでぜひテラスで通過するリニアを観覧してみてください。

お子様連れの方も安心のキッズスペース

1階にあるキッズスペース

1階にはお子様連れの方に向けてキッズスペースも用意されています。

今回取材に訪れて日は週末いうこともありお子様連れの家族の方が非常に多かったです。

そんな方にも安心のキッズスペース!

※残念ながら現在は感染防止対策で遊具の使用ができませんが鉄道DVD上映見学ができます。

※キッズスペースの利用は予約制となっていますので希望の方は受付で予約を行いましょう。

電磁ラボ

電磁ラボにて実験を行う様子

ジェットコースターのような不思議な模型があります。

超電導の実験を実験を見ることができます。

様子を動画に収めてきました。

「説明はどうでもいいから実験内容を見たい!!!」

10分を2本に分けています。

2本目から実技に入りますので、まどろっこしい説明は不要の方はそちらからご覧ください!

1本目の動画でも言われていますが、実際のリニアが走っている仕組みとは異なりますが、この技術はリニアにも採用されています。

目で見て楽しめる不思議な実験で大人から子供まで釘付けになること間違いなしですので、訪れた際は是非ご覧ください。

実験の時間は

9:30 10:30 11:30 13:00 14:00 15:00 16:00

所要時間は10分程度で2階で開催されますのでぜひチェックしてください!!

リニアモーターカーの仕組み

では、実際にリニアモーターカーがどのように動いているのか学んでいきましょう。

ものすごく簡単にいうと電気と磁石の力で浮きながら進んでいる!

浮いているから摩擦抵抗がなく早く進むのですね!

これさえわかっていれば問題ありません。

では詳しく仕組みを見ていきましょう。

電流で磁界を作る

超電導リニアはなぜ浮いて走っているのか?

その謎には「電流」と「磁界」が深くかかわっています。

「電流」とは電気の流れ、「磁界」とは磁力が働くところです。

上の写真のそうtりは電線をまいたコイルがあり手前のハンドルを回すと「電流」を流すと周りに「磁界」が発生します。残念ながら「磁界」は目には見えませんが、この装置では針金の動きで「磁界」を観察することができます。

より早くハンドルを回すと「電流」が多く流れ、「磁界」も強くなります。

磁界で電流をつくる

先ほどの装置は「電流」を流して「磁界」を発生させていましたが、この写真の装置は逆の現象が起きています。

つまり、「磁界」を動かすことで「電流」を流すことができるのです。

ハンドルを回すと、永久磁石が付いた円盤が回転します。※永久磁石とは?

電球の下には電線をまいたコイルがあり、その下を永久磁石が通過した時だけコイルに「電流」が流れ、電気が付くようになっています。

これは永久磁石が作る「磁界」がコイルの近くを動くとき、その「磁界」の変化を妨げるように「電流」が流れるという仕組みです。

「磁界」の変化が早いほどたくさんの「電流」が流れます。

この仕組みを「電磁誘導」といい、発電機の多くはこの原理を使って電気を作っています。

超電導リニアが進む仕組み

ここから少し難しくなりますが頑張ってみましょう!ここまで来たらほぼ仕組みを理解できたといってもよいでしょう。

それでは、リニアモーターカーの「リニア」とは何でしょう?

英語の「linear]、つまり「直線状の」という意味です。

この写真の上にある丸いモーターと下にあるリニアモーターは、形は違いますが働きは同じです。

超電導リニアでは、車両に積まれた超電導磁石とガイドウェイにつけられた推進コイル(電磁石)との間に働く、磁石同士の力を利用して進みます。

超電導磁石は常に同じ極です。推進コイルは車両の位置に合わせて、「電流」の向きを切り替えることでN極または

S極の電磁石になります。そうすると、超電導磁石と推進コイルの間に吸引したり、反発したりする力がが働き、車両は動きます。

車両が動き始めたら、動いた位置に合わせて推進コイルのN極、S極を切り替えていきます。

これを繰り返すことで車両は進んでいくのです。

超電導リニアが浮く仕組み

先ほどの項目でリニアが進む仕組みは学べましたね。

ではリニアはどのように浮いているのでしょう?

こちらの実験装置の車両模型には強力な永久磁石が付いています。また、回転する透明ドラムには、8の字型の子いうるがたくさんつけられています。しかし、コイルには電線はつながっていません。

つまり、電気を使わずリニアは浮上しているわけです。

リニアが浮上する仕組み

透明のドラムを回転させると超電導リニアが走行するときと同じことが起こります。

車両に乗せられた強力な磁石が浮上・案内コイルの近くを通ると、浮上・案内コイルに「電流」が流れ、瞬間的に電磁石になります。

すると、この電磁石と車両の磁石のあいだで反発と吸引のちからが働き、車両が浮くのです。

車両が浮くには一定以上の速さ(高速)でドラムを回転させなければいけません。

車両を浮かすほど大きな力を得るには高速で浮上・案内コイルの近くを車両が通過する必要があることを意味しています。

超電導リニアが曲がれる仕組み

高速で走行する超電導リニアの車両はガイドウェイに触れていません。

しかし、カーブにさしかかるとガイドウェイにぶつからずスムーズに曲がることができます。

なぜでしょうか?

ここでも、電磁石同士の吸引力と反発力が利用されています。車両がガイドウェイの中心から上下左右どの方向にずれても浮上・案内コイルの働きで車両をもとの位置に戻そうとする力が働くようになっています。

このはたらきを「磁気ばね」といいます。

上の写真でも、車両が左に寄ろうとすると、左側の浮上・案内コイルがN極となり、右側の浮上・案内コイルもN極となることで、車両をもとに戻そうとする力が働く様子を観察することができます。

上記の体験しながら学べるスペースはリニア館3階にあります。

どきどきリニア館2階の仕組み体験コーナー

実際に触って目で見て仕組みを実感してみてください。

※新型コロナウィルス感染対策のため、触って実験できるスペースには消毒液が設置してあります。必ず触る前と後に消毒を行いましょう。

実際にリニアに乗車しよう!?

とは言ったものの、時速500キロを超えるリニアには現在のることはできません。※2022年1月現在

ですがリニアの浮上走行を味わうことができます!!!

それが2階にある「ミニリニア」

遊園地にあるようなちゃっちな遊具を想像しましたよね???

私もそう思っていました。(笑)

しかし、よく写真を見ていただけると線路側面にコイルがあるのがわかります。

そう!しっかりこの「ミニリニア」も浮いて走っているのです!!!

乗るのは相当恥ずかしかったです!!!!!!(笑)

しかし、赤面した価値はありました。

何とも言えない浮遊感、摩擦抵抗のない静かな走行。

正直乗ってよかったです(笑)

お子様連れの方は、お子様と同乗する形で乗ると恥ずかしくないので乗ってみてはいかがでしょうか???

ジオラマで見るリニア

3階の巨大ジオラマ

全長17メートルの巨大なジオラマ!

山梨の未来とリニアをモチーフにしたジオラマで解説をしてくれます。(毎時10分、30分、50分より12分上映)

大きさもさることながら、圧巻の風景に目を奪われます。

近い未来にリニアに乗れるんだ!と実感できるジオラマでもありますね。

まるでリニアの中?体感できるリニアシアター

3階のリニアシアター

時速500キロの感覚を体験することができる新感覚シアターです!

(毎時0分、12分、24分、36分、48分より8分上映)

時速500キロを体感できる機会はなかなかありません!

センターにきたらな必ず寄ってほしい場所でもあります!

小休憩できるラウンジ

3階のラウンジ

3階にあるラウンジでは飲食が可能です。

リニア館は見どころ満載ですので、すべて見ようとするとかなり疲れます。

小休憩をはさみながら、通り過ぎるリニアをけんがくするのもいいかもしれません。

※ジオラマやラウンジ、シアターの写真はこちらのサイトから引用しております。

https://www.linear-museum.pref.yamanashi.jp/facility/linear-info.html

わくわくやまなし館

どきどきリニア館に併設されている「わくわくやまなし館」

1階のお土産コーナー

3階建でお土産が販売していたり、山梨県内の観光スポットがまとめられていたり、3階は実走するリニアの見学できる展望にもなっております。

こちらの施設は無料で入ることができますので、お帰りの際は立ち寄ってみてください!

基本情報

〇開館時間

9:00~17:00(最終入館16:30)

〇利用料金

一般・大学生420円(340円)
高校生310円(250円)
小中学生200円(170円)
未就学児無料
※()内は20名以上の団体料金

※隣接の「わくわやまなし館」は入場無料

〇電話番号

0554-45-8121

団体の予約や休館日に関しては山梨県立リニア見学センターの公式ホームページを確認してください。

山梨県立リニア見学センター公式ホームページ

https://www.linear-museum.pref.yamanashi.jp/index.html

団体予約ページ

https://www.linear-museum.pref.yamanashi.jp/facility/group.html

休館日の確認・リニア走行日の確認ページ

https://www.linear-museum.pref.yamanashi.jp/calendar/index.html

せっかく現地まで来たのに走行しているリニアを見れなかった!!!なんてことにならないように上記のURLからリニアの走行日を確認してから行くようにしましょう!!!

リニアの走行試験の運転予定は、毎週金曜日夕方に翌週土曜までの予定が発表となります。

また、試験走行の時間はその日によって異なるようです。しかし、私が取材に行った日は試験走行の時間が終わってもリニアは走っていました。

※現段階はまだ走行試験のため、センター前の通過時間等の詳細は公式からも発表がないのでご注意ください。

アクセス

〒402-0006 山梨県都留小形山2381

〇電車のお越しの方

JR中央線大月駅よりリニア見学センター行バスで15分 片道大人300円(小人半額)

※リニア見学センターが休館の場合はバスも運休になることがあります。

タクシーでセンターまで行く場合は片道3000円程度で到着できます。

大月駅にタクシーは常駐していませんので事前に予約しておくことをお勧めします。

〇忍野タクシー

http://www.oshino-taxi.com/

〇富士急山梨ハイヤー

https://www.fujiq-taxi.jp/corporate/

富士急行線禾生駅や富士急行線田野倉駅からの場合も駅にタクシーは常駐しておりません。

タクシーをご利用ください。

富士急行線禾生駅や富士急行線田野倉駅から徒歩でも行くことはできますが20~25分かかりますのでご注意ください。

〇車でお越しの方

〇東京・甲府方面から

中央自動車道大月ICから約15分

〇富士吉田・河口湖方面から

中央自動車道都留ICから約15分

山梨県立リニア見学センターの公式ホームページに各方面からの詳細な時間が記載がありますので、リンクを確認してみてください!

なお、駐車料金は無料です!

https://www.linear-museum.pref.yamanashi.jp/facility/access.html

また周辺に農産物直売所やレストランもあります!

山梨の新鮮な野菜をついでに買って帰ってはいかがでしょうか?

道の駅つる

あとがき

さて今回はリニア見学センターを取材してきましたが、いかがでしたでしょうか?

まだまだ、館内にはワークショップや山梨を走るリニアの模型など紹介しきれていない部分も多くあります。

家族連れでも、カップルでももちろんお一人様でも大いに楽しめる場所となっていますので

1度訪れてみてはいかがでしょうか?

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