山梨県内の観光スポットなどを紹介していくブログです。
今回は日本でも随一の能舞台を持つ
身曽岐神社(みそぎじんじゃ)
禊という言葉には聞き覚えがあるけど、正直あまり生活では使いませんよね?
そんな禊の名を持つ神社を今回は取材してきました。
そして、ゆずのライブや結婚式が行われていることでも有名な神社です。
ゆずの聖地巡礼に興味がある方は是非参考にしてください!!!
禊?身曽岐?
そもそも身曽岐神社の「身曾岐」とは当て字です!
漢字の意味はなく音だけを使っています。
「みそぎ」という言葉を大切にしているということです。
「みそぎ」とは罪や穢れをなくすために水で体を清めること、とあります。
身曽岐神社に参拝し、心も体も綺麗になるようにと願いが込められています。
古神道本宮(こしんとうほんぐう)とは?
「神道」と聞くと、神様の通り道?と想像する方もいますよね。
ここでは「道」というのが、人生や哲学的な意味で使われているようです。
さらに、古神道の「古」というのは、古いものという意味ではありません。
ここでは「本来の、本物の、本当の」などの意味を持ちます。
ですから、古神道というのは
本物の神の道
という意味になります。難しく考えず、ざっくりと日本人の信仰や生き方の原点ですよ~という意味くらいでと捉えておいていいでしょう。
能舞台
日本の伝統文化である、能のための舞台がここにはあります。
神様と芸能は切っても切れない関係だということで能舞台を建設したようです。
身曽岐神社でも八ヶ岳薪能(やつがたけたきぎのう)という舞台が夏の恒例行事となっています。
毎年8月3日に行われる八ヶ岳薪能は篝火が暗闇に明々と映え、それを水鏡が映し出すという幻想的な雰囲気が有名です。
実は水の上に立っているのは実用的な理由もあります。
多くの能舞台の下は砂利になっていますが、砂利では音を吸収してしまいます。
しかし、下が水だと能を舞うとき音は反響し、なおかつ光も反射するという理由の元、建てられています。
詳しく知りたい方はこちらのサイト確認してください。
能舞台での結婚式
舞台上で結婚式を行うことができます!
神社で結婚式を挙げることができるのは、周知の事実ですが身曾岐神社では能舞台上で挙式を行います。
「夫婦結杯の儀」や「契輪の儀」など様々な儀式がおこなわれます。
衣装も和装ができ、和式の結婚式にあこがれている方は1度調べてみてはいかがでしょうか?
能舞台結婚式
御朱印
御朱印とは「お参りした証」のことです
最近、御朱印を集めるのもブームになっていますよね。
デザインが神社やお寺によって異なることや、実際に足を運ばないともらえないことから人気を集めています。
さらに、御朱印は日付や神社の名前などが墨で書かれており、お参りした思い出を振りかえることができます。
もともとは、「写経」を収めた証として授けられるものでしたが、最近は「写経」を納めなくても授ける神社やお寺も増えてきました。
御朱印のもらい方
御朱印をもらうためには、
御朱印長とお金(初穂料や納経料)が必要です!
御朱印長はネットでも買うことができるので自分好みの御朱印長を探してみましょう!
御朱印長を手に入れたら、参拝の後にお守りなどを取り扱っている授与所でもらうことができます。
※ここでお金(初穂料や納経料)を支払うことになりますが、「金額はお気持ちで」という場合もあります。その場合は金額が書いてあっても、金額以上のお金を収めることができるところもあるので、お釣りは返ってこないこともあります。
そのほかにも神社やお寺によって、注意事項がありますのでよく調べたうえで参拝するようにしましょう。
身曽岐神社ではどうすればいいの???
御朱印は社務所でいただくことができます。
初穂料は500円です。
声をかけると御朱印をいただくことができますが、込み合っている場合もありますし、一つ一つ手書きで書いていただけるので時間がかかることも念頭に入れておきましょう。
以前はゆずのオフィシャルサイトで特別な御朱印帳を買うこともできたようです。
気になる方は一度チェックしてみてください。
御朱印について参考にした記事
https://matcha-jp.com/jp/10460
初詣参拝者数、山梨1位
ゆずの聖地ともなっている、身曾岐神社ですが実は初詣の参拝者もかなり多いです。
県警の地域課が正月の三が日の初詣の参拝者数を調べたところ、3年連続でトップであったそうです。
2018年には15万人もの人が参拝したそうです。
なぜ人気なのか?
神明造りの本殿や能舞台もさることながら
巫女さんが能舞台で舞を舞ったり、神道の作法による護摩が行われます。
お正月の三が日の間は、1日3回(10:45、12:45、14:45)に7分間巫女が能舞台で舞を舞います。
舞を舞うことは三が日以外だと、結婚式の時や年に数回の行事の際にしか舞いません。
それを何度も見る機会があるのはとても珍しいことでしょう。
また、護摩も朝の1日7回、朝10時から1時間ごとに行われるのでそちらを目当ての方も多いです。
他では味わえない、初詣を身曽岐神社で味わってみてはいかがでしょうか?
境内での見どころ
神明造りとは?
神社建築の様式の1つで切妻造(きりづまづくり),茅葺(かやぶき)で,棟(むね)上に10本の鰹木(かつおぎ)と破風(はふ)板の延長である千木(ちぎ)を置き,両妻に棟持柱(おさ柱)と称する突出柱,破風板の上部に鞭懸(むちかけ)をもつ、とされています。
なんだか難しいですが、簡単に説明すると柱や屋根が特徴的である!(笑)
詳しくない方にはこれで十分でしょう!(笑)
詳しく神明造りに関して知りたい方はリンクを張っておきますのでそちらを参考にしてください!
日本随一の能舞台もさることながら、神明造りの本殿や縁結び、子宝の杉があります。
立派な杉の木の周りに丸型の石が埋め込んであります。高くて上まで写真に入りきらないくらいです!
女性は右回り、男性は左回りに回るとご利益があるそうです。
日本神話にも登場するイザナミとイザナギも子を産もうとする際は同じように回ったことから縁結びや子宝の由来になっているのでしょう。
交通安全の祈願を行うこともできます。
交通安全以外のご祈祷は火祥殿で行うようですが、交通安全だけは特別に水祥殿で行います。
こちらでは水そのものを祀っており、八ヶ岳の清らかな水をもって車のお祓いがなされます。
奥のほうまでは写真を撮れませんでしたが、井戸があり八ヶ岳の湧き水が引かれています。
ちなみにこの湧き水は80年かけて湧いて出てきます。
80年前の水が目の前にあるというのは何とも不思議な感覚ですね。
こちらの手水舎も80年かけて湧いて出た水が引いてあります。
ぜひ訪れて湧き水を体験してみてください!!!
養生館 様々な祈願を行う場所 結婚式を行うこともできる 境内の中の目立つ場所にある 高い木々が境内に立ち並ぶ
水の上に立つ能舞台 舞台の下に鯉 舞台につながる通路
また、うどんやそば、ぜんざいなども販売していますので長旅の疲れや、ちょっとした休憩に利用してはいかがでしょうか?
舞台の対面側にはたくさんの方が観覧できるように、雛壇のような作りになっています。
正面から見たも側面から見てもとても美しく優雅にたたずんでいます。
写真で見てもらった通り、見どころも多く神聖な雰囲気で訪れただけでも心があらわれる気がしました。
是非、自分の目で確かめて空気感を感じてほしいです。
こちらに身曾岐神社のリンクを張っておきます。
季節ごとの行事もありますので、チェックしてみてください。
ゆずのファンの聖地・・・?
冒頭でも記載した通り、アーティストのゆずと身曽岐神社は関係が深いようです。
冬至にはライブを能舞台で行っていたり、そのほかのタイミングでもライブを開催しています。
また、2011年にゆずの北川悠仁と元アナウンサーの高島彩は身曽岐神社で挙式を行っています。
この2人の挙式で神社が有名になったといっても過言ではないでしょう。
ではなぜ、この2人は身曾岐神社で挙式を挙げることになったのでしょう?
北川悠仁の母親が教祖?
北川悠仁の母である敬子は宗教団体「かむながらのみち」の教祖を務めています。
教祖として北川慈敬(きたがわじけい)と名乗っています。
そう!この宗教団体「かむながらのみち」の総本山が身曾岐神社です。
ここまでくると、ゆずとの関係性が深いのもわかりますよね。
ライブやグッズの数々
数々のライブを開催!!!
アーティストとしての活動を続けるゆずですが、身曾岐神社の能舞台でもたびたびライブを行っています。
冬至ライブというデビュー当時から行ってきたフリーライブやゆずのみ後夜祭なども行われています。
母親が教祖とはいえ、山梨県内の山奥で何度もライブを行うのは北川悠仁自身も宗教法人と関係が深いのでしょう。
※現在は新型コロナウィルスの影響もありライブは行われていないようです。詳しくはゆずの公式ホームページを確認してください。
ゆずとのコラボグッズ
先ほど少し触れましたが、御朱印帳やお守りなどゆずとのコラボ商品が売り出されています。
※現在、御朱印帳の販売は確認できていません。
ほかにもキーホルダー型のお守りや、ゆずが描かれている絵馬もあります。
ゆずのファンが聖地とあがめるのも納得のアイテムですね。
これらのグッズなどから、ファンが勝手に聖地とあがめているわけではなく
身曾岐神社もゆずを全面的に推していることがわかりますね。
厳かな雰囲気のある本殿や能舞台と、ゆずの聖地としての顔をどちらも楽しめますね。
アクセス
〒408-0041
山梨県北杜市小淵沢町高天原
電話番号:0551-36-3000
車でお越しの方は、中央自動車道を通り、小淵沢ICから5分で着きます。
電車でお越しの方は、JR中央本線の小淵沢駅からタクシーまたはレンタカーで迎えます。
小淵沢駅の目の前にタクシー会社があり、すぐに乗れるようになっています。
タクシーのリンクを張っておきます。
http://www.eps4.comlink.ne.jp/~kobuchi/
https://www.taxisite.com/station/info/1140101.aspx
また駅にレンタカー屋が併設されています。
数は限られていますので、事前に予約していくことをお勧めします。
https://www.ekiren.co.jp/annai/map/04koushinetsu/e01904kobuchizawa.html
小淵沢駅からも車で5分程度で到着します。
取材日は12月でしたが、境内には雪が残っていました。
冬にお越しの方は、スタッドレスタイヤを装着していきましょう。
基本情報
営業時間:9:00~17:00
休業:無休
御祭神:井上正鐵(いのうえまさかね)
トイレ:有
駐車場:有
あとがき
今回は身曽岐神社を取材してきましたが、初めて能舞台を生で見て神聖な雰囲気に圧倒されていました。
山梨県内の山奥に鎮座しているので、正直あまり期待していなかったのですが今回の取材でかなりイメージが変わりましたね。
境内自体はそこまで大きくないのですが、なんとも居心地がよくずっと居たくなるような不思議な雰囲気でした。
今までいろいろな神社を参拝してきましたが、その中でも訪れてよかったと感じる1つでした。
この記事を見て少しでも興味を持たれた方は参拝してみてください。